ぱぴぷぺぽきぷし通信 日記

過去関心 Poughkeepsie の日記

文楽太夫 豊竹咲甫大夫

mixi文楽(人形浄瑠璃)コミュの情報で初めて知り、NHKトップランナーの再放映を見てみたのだけれど、これが面白かった。若手期待のホープだそうだが、でもまだ自分は登山で例えればまだほんのハイキング程度だという外連味のなさがいい。 文楽は好きだけれど、義太夫はどうも苦手。たいへん失礼ながら、桂枝雀が「寝床」で演る『おがおがおがおがっ』を連想してしまって(笑)。そう、あの長屋の大家が店子の皆に無理強いする・・・ 今回、TVスタジオ録画だからなのかすこし荒くやや一本調子な感じもしたが、なにより張りのある伸びやかな声がいい。兄弟だという三味線とともに劇場で聴いてみたいと思った。 もともとは、以前阿波の旅先で偶然出会った「傾城阿波の鳴門」の素朴な木偶の仕草のかわいらしさに嵌ってしまい、通ではないが文楽好きに。限られた人形のしぐさの表現が逆に観る側の想像を膨らませる。 劇場で、初めて観たのは通し狂言「妹背山婦女庭訓」、そこで人形もさることながら、実は一番びっくりし気に入ったのがそのときの太棹の演者の奏でる音。太夫との丁々発止の連続、いわばフレットレスギター(笑)自由自在の奔放さには舌を巻いた。 再放映おススメです>7月12日(木)24:10【総合】 文楽太夫 豊竹咲甫大夫の画像